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2014年5月24日 (土曜日)

井上陽水「氷の世界ツアー2014」in NHKホール(5/23)

 公私ともに多忙を極める中、疲れを癒しに? それとも毒気を含んだ心の中を浄化しに? NHKホール2Daysの二日目に行ってきました。渋谷はどうも苦手で、明治神宮前から代々木体育館を横目に、程よい気温で新緑がまぶしい道を少し散歩するコースで。年齢層は相変わらずですが、若い方も結構いて、陽水さんの凄味を感じてもらえればファンとしてもうれしい限り。

 会場では、Tシャツの新色が出ていたので、アルバムカラーのホワイトを追加購入。氷の世界のCD+DVDの特典は気になるところですが、もう買っちゃったので(笑)。去年は最前列で「ど」がつく緊張で観させて頂きましたが、当日はR席(右手)の10列目で、少し気楽に。これまで2回観てきた余裕も加わり、背景の装置が大きなブラインドになっていることに気づく・・・(笑)。

 当然完売の満席で、3600程のキャパにしては、さほど大きく感じないホールですが(変なたとえですけど、甲子園に初めて行った時の感想に近い・?)、最後の方の拍手と歓声は、陽水さんが「天井が落ちてくるんじゃないかと思えるほど」と言われたのが納得の迫力。いつものように10分ほど過ぎて、客電が落ちると「クールでお疲れな」東京にしては珍しく(?)大きな拍手が沸き起こり、「氷の世界ツアー」への期待感が伝わってきますね、

 前回と同じ3曲でスタート。「5月・・」で季節の風を感じ、「感謝知らず・・・」では手拍子と、陽水さんが少し吹き出し気味に歌う姿がいとおかし・・・若いときに良くこんな曲を作ったなぁ~という気持ちなんでしょうか。演奏とコーラスが陽水さんのボーカルと融合して、ライブ感たっぷりの「水瓶座・・」と続きます。

 いよいよ「氷の世界」をアルバム通りの曲順で・・・の前に、MCでは新緑のころは過ぎて、6月は海外ではJune Brideなんて言葉があるくらいなのに、今はちょっと中途半端な季節・・・みたいな言葉がオカシク。アルバムでも一気に続く最初の3曲。「はじまり」で少し辛そうにされていた場所があった以外は、連日のライブとは思えない陽水さんの突き抜けたボーカルは迫力満点。「帰れない・・・」は、関西でのライブで出演されたと聞く安田裕美さんのアコギが心に沁みます・・・すっかり40年前にタイムトリップしたような不思議な感覚を味わえました。

 MCでは、「40年前」というのにはわけがあって・・「氷の世界」が一部の方に少し話題になったからで・・・謙虚が大事と(笑)。携帯もパソコンもコンビニも、スタバもない時代・・・そう聞くと、ほんと僅か40年で世の中はすっかり変わりましたねぇ・・・と共にワタシも歳をとった訳だと。今聞くと不思議な詞の世界が際立つ「チエちゃん」から、「氷の世界」へ。この曲は今ツアーでは際立った存在感というか・・・陽水さんのキレキレな詞の世界観を、スゴイ迫力と説得力のあるボーカルとバックの演奏とコーラスが一体となって客席に迫ってくるといいましょうか・・いや~凄いとしか言いようがなく。今日はハープを客席へ。

 初めて他人と共作したという「白い一日」。この曲が実は今日いちのひとつ・・・安田さんと二人、楽しかったけれど駅弁を見ると気持ち悪くなったほど全国を一緒に回っていた頃の感覚というか(ワタシは残念ながらまだその頃は小学生でしたが・・・中学生のころの初の全国ツアーがワタシの初ライブです)、当時の情感を彷彿とさせる安田さんのギターと陽水さんの切ないボーカルにうるっときてしまいました。MCでは当時、小銭をなんとか集めて電車賃だけで友人の家に行くなんてことがあって、今なら携帯で行くよと言えば済むことですが、当時は電話も引いてなくて(固定電話のことですよ・・・若い方は判らないかも知れませんが、昔は十数万の電話加入権なるものを買わないと電話なんて引けなかった時代・・・余談でした)、行ったらいなくて・・・「マジ~~?」・・・ここで「当時はマジなんて言葉はなくて、ホントに?と」自ら突っ込みを入れる律義な陽水さん(笑)

 当時20代前半で、どっちかというとSだったという陽水さん。愛だ恋だといった歌謡曲は違うだろうと、そうじゃない曲をと作られたという「自己嫌悪」。歌詞が過激ですよね・・・今聞くと。B面に移って・・・(笑)「心もよう」。昔はこの曲が代表曲と言われてましたよね。そうそう当日は結構MCが長くて・・・ご自分でも長いとまた一人ツッコミされてました(爆)。いくら備忘録とはいえ、1曲づつ感想を述べてゆくのもどうなんだと、今度はワタシが一人ツッコミ・・・(爆)。会場を明るくする「待ちぼうけ」から「桜三月・・」は、「ねえ君~」っていう歌いだしが斬新だなぁと感じつつ、ゆったりした陽水さんのカウントで始まる「Fun」、「小春おばさん」のプログレ感を堪能し、「おやすみ」で日頃の疲れでホントに眠くなる始末(笑)。

 これで終わって、いや~短かったけど、後々印象に残るようなライブだったね・・なんてことにするなんてこともできないのでと、川沿いのホテルがあると良く言われるという・・・「誰も知らない」で始まる曲をと「リバー・・」。ここでライトニングはヨコシマ模様に・・・ああこれってブラインド越しの光の感じなんだと・・今更ながら気づくワタシ(笑)。それにしても何でこんな怪しげな曲が書けるんでしょうね陽水さんは。オトナのラブソングの深みが伝わってくるような「ジェニー・・・」、バブルの頃にみんなイケイケみたいな時代にアンチテーゼのような形で作ったという「愛されて・・・」。この曲もワタシの今日いちのひとつ。

 ビートルズがいなければ今のワタシはなかったと。入院かと言われていたら実は大丈夫?などとポールの情報が錯そうしてますがとの前フリで「The Long・・・」。やっぱりビートルズって陽水さんのカラダに沁みついているんだろうなということが判るような、のびやかなボーカルとしっとりとしたバッキングにため息さえ・・・これも今日いちの一つ。「クレイジー・・・」に行くのかと思ったら、「最後の・・・」。なんだろう・・・タイとか中国の情勢とか、憲法解釈の問題とか、この世の不条理を目の前に突き付けられたような・・・そんな感覚。ゆるやかな深夜の情景が浮かぶ「いっそ・・・」で本編終了。

 アンコールは、「Happy・・・」から。いきなり「きっぱり」総立ちになる客席。本編の凄さに立ちたくてウズウズしてた方も多いんでしょうね。両手を広げて歌われる陽水さん・・・5月生まれの人がうらやましい。そしてここでゲストをと・・・40年以上前から一緒にやっているという星勝さんの登場!マイクスタンドも用意され、当時陽水の部屋にこたつとかみかんもあったよね・・・でも猫はいなかったけど・・・と星さんの微妙なコメントに、どう収拾すればいいのか・・・とジャブをかます陽水さんの・・・この二人のやりとりがおかしくてホノボノ。星さんも一部ボーカルをとった「夢の中へ」は会場中が心から楽しんでいる!というオーラが出まくりで。その雰囲気づくりには、星さんのおちゃめなダンスも一役買ってました。「少年時代」が終わって、ものすごい拍手が沸き起こり・・・まだ終わらないでという客席の熱気がステージに押し寄せたような気がします。そしてこれまた今日いちのひとつ「眠りに・・・」。コーラスと陽水さんのボーカルの優しさが伝わってきますよね。バックのメンバーを前に呼んで一列になって・・・客席からはスタンディング・オベーション。いつものように、お元気で、また会いましょうなどなど、たくさんの言葉に、WOWや、Yeah~での客席とのやりとりも・・・ほんと素晴らしいライブでした。感謝感謝!!

 サポートメンバーの方の話も少し。ワタシがコメントするのもおこがましいのですが、そこはワタシのブログということでご容赦頂きながら・・・ギターの長田さんは、彼の骨太な音が「帰れない・・」や「ジェニー・・」ではいかんなく発揮されていて・・・今回は安田さん(いつもは今堀さん)のサポートが生きているのでしょうけど、今回のライブでは「らしさ」が出ててすごく良かったです。安田さん・・・ほんと聴きたかった!!その気持ちを期待以上の音で表現してくださって。ウルウルものです。激しいナンバーでのストロークも格好良かったです!ドラムのMasukeさん・・・鉄壁の山木さんの後で何かと比較されやすいポジションだったと思いますが、陽水さんが気持ちよく歌われるために必要なバランスの良いサウンド造りはさすが。細かいニュアンスから大胆な部分までいい存在感だったと思います。ミックさんは、ワタシに言わせればこれぞミック・ワールド。ピックで激しいトーンの「愛されて・・・」からメローなアドリブもいいですね~~。バンマスと思われるコジヤンは、テクニックだけでなく心に響くピアノや、斬新な音を生み出すシンセも含め、他のキーボーディストとは一線を画す表現力が魅力的です。

 そして、他のメンバーや男性ファンに、明るい雰囲気でいい影響を与えているのがコーラスのお二人。ダンスや振り・・・会場に促すハンドラップ・・・はじける笑顔。これって重要なんだなと感じた次第。澤田さんは、シンセとの掛け持ちも多くて大変でしたね。柔らかいコーラスとはじける笑顔、躍動感のあるフリが良かったです。最後にLYNさん。「氷・・」のアドリブのコーラスパートはもう鳥肌もんでした!ブラックミュージックのテイストを感じさせる大胆で繊細なコーラスに・・・いやはや恐れ入りますといった感じです。 

 ワタシはあとは相模大野だけ。楽しみにしています!! 陽水さん、サポートミュージシャンの方々、スタッフの方々、すてきなライブをありがとうございました!!!

(セットリスト)
1. 5月の別れ
2. 感謝知らずの女
3. 水瓶座の夜

(以下アルバム「氷の世界」より)
4. あかずの踏切り
5. はじまり
6. 帰れない二人
7. チエちゃん
8. .氷の世界
9. 白い一日
10. 自己嫌悪
11. 心もよう
12. 待ちぼうけ
13. 桜三月散歩道
14. Fun
15. 小春おばさん
16. おやすみ

17. リバーサイド ホテル
18. ジェニーMy Love
19. 愛されてばかりいると
20. THE LONG AND WINDING ROAD (The Beatles)
21. 最後のニュース
22. いっそ セレナーデ

(アンコール)
23. Happy Birthday
24. 夢の中へ
25. 少年時代
26. 眠りにさそわれ

(サポートメンバー・紹介順)
長田進(gt)、安田裕美(gt)、野崎真助(ds)、美久月千晴(b)、
澤田かおり(cho,syn)、Lyn Inaizumi(cho,per)、小島良喜(key)

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