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2012年7月14日 (土曜日)

国際フォーラム最終日

 ワタクシの陽水さんライブ参戦も、今ツアーでは13日の国際フォーラムが最終日。序盤の横浜から倉敷、NHKホール、福岡・・・それぞれ「ライブ」は読んで字のごとく「生き物」なんだと感じられたツアーでした。やはり終盤はアレンジも進化を遂げて、バックとの呼吸の面も、陽水さんご本人のMCの熟成度合も(笑)・・・もちろんボーカルの熟練度合も・・・確実に良くなっていることが判ります。

 毎度のことながら、出張もこなして疲れが残る中、お客さん訪問先で良く行くビルの地下のカフェで一休み・・・国際フォーラムはキャパも5,000でやっぱデカイです。今回5列目のど真ん中という恐れ多い席で見させて頂きましたが、終演後2階席を見上げたときの、その人の多さにびっくりしましたから。座席がゆったりしていていいんですよね国際フォーラムは・・・そして意外と音響がいい。

 毎回高水さんだけ最初からスタンバっているのはなぜなのか?という疑問を抱き続けながら、そして何て時間に正確なんだという陽水さんの律義さに感服しながら、サポートメンバーの登場と「東へ西へ」のイントロから始まるこの感じ・・・あの長田さんのギターのフレーズが印象的。陽水さんの登場のタイミングもバッチリ・・・。完成されてきてますね、ツアーも。陽水さんは序盤はまだ声の調子が出ない感じなんですが、徐々にペースを上げてゆき、2時間を超ステージの最後のアンコールでも剛速球のスゴイ迫力で完投する・・・たとえて言えば音楽界のダルビッシュかも(笑)。

 オフマイクで新たなフレーズでハミングされたり歌っていたりの場面も、近い席だとナマの声まで聞こえてきます。MCも結構同じネタが多い(失礼!)微妙にニュアンスやエピソードが違っていて・・・そのゆるさが自然と会場を和ませ・・・「何を言っているのかわからない」と言われていたのが今では「自分が何が言いたいのかわからない」状態だなんて・・・意外とこの客層の同意を得てますよね(ワタシもその域に入りつつあるような・笑)。印象的だったのは、いつも政治については語る印象がない(距離を置こうとしている?)陽水さんが、大雨や地震や津波・・・原発など大変なことがありと言った後に、政治もこんな調子でと珍しく批判的なコメントをされていたことでしょうか。

 それにしても陽水さんのボーカルって「魔力」ですよね。激しくロックでも優しくバラードでも、シニカルにもハッピーにも・・・強弱のメリハリがスゴイですし、何より人の心の深い部分まで染み込んでくるというのか・・・ワタシにとっては、「癒される」と同時に日頃積み重なったオリのようなものが排出されてゆくような・・・変なニュアンスですけど、スピリチュアルな感じさえします。「灰色の指先」が不思議と暗く感じなかたっり・・・これって日常がそれ以上だってことかも・・・などとツラツラ考えたり。

 弾き語りはやはり沁みますね。ご自分がその年齢に近づいたなんて紹介された「人生が二度あれば」・・・サラッと歌われてますけど、その方が却ってグッと来てしまうというか・・・もうワタシも何を言いたいのかワカラナイ状態でして(爆)。今ツアーの中盤の目玉は「最後のニュース」でしょうね。この歌詞を何十年も前に書いている陽水さん・・・預言者としかいいようがないというか。最後の叫びに近いような歌い方が心に迫ってきます。ゆるやかで深い「ジェラシー」、「とまどうペリカン」から一転、「新しいラプソディー」へ曲調が転換しても何の破たんもきたさない凄さ。「MY HOUSE」、「氷の世界」のロックでファンキーな陽水から、教科書でも使われている日本人の「ソウル」とも言うべき「少年時代」へ転換してみせたり・・・恐るべきシンガーですよね。

 アンコールは「渚・・・」で立ち上がって、カニ食べ行こう~の後に、ヘイヘイヘイ!など勝手に合いの手を入れながら・・・そうそう山木さんのHAA~という合いの手も自然と笑顔にさせてくれます。そして舞台そでから「ん?サラサさん?」と思うような女性が現れ・・・なんとセリさん登場。やっぱり親子は似てますね~というのかセリさんがお若いというのか。会場はどよめき・・・「HAPPY BIRTHDAY」で一緒に歌わないかというジェスチャーで呼ぶ陽水さんでしたが、セリさんは小島さんの前のあたりでユルイダンスで・・・「ダンスはうまく踊れない」でも歌ってくれるのかしらん・・・という期待にまでは応えて頂けませんでしたが、東京最終日ならではのサプライズでした。

 この曲は「セリさんに怒られるかも(いい気分がしない?」・・・まあそういう趣旨のフリでの「心もよう」。バンドバージョンは、あの「東京ワシントンクラブ」での演奏がふと蘇るようなザクザクした感じがいいですね。そして「夢の中へ」で・・・みんな笑顔でエンディング。最近恒例となった(?)陽水さんの「イエーイ」という声に客席も「イエーイ」で応えるこの応酬といいましょうか・・・ワタシも以前の陽水さん同様に、「みんなで同じことをして全体で盛り上がること」には違和感を感じていたクチですが、最近はそれも「いいんじゃない?」という感じ。「絆」なんて上滑りする言葉より、このイエーイの応酬の方が余程いいような・・・

 陽水さん、そしてバックの素晴らしいミュージシャンの皆さん、スタッフ関係者の皆さん、本当に楽しい時間をありがとうございました。またお目にかかれますことを・・・自力でね(爆)願ってやみません。
 
(セットリスト)
1.東へ西へ
2.アジアの純真
3.Make-up Shadow
4.俺の事務所はCAMP
5.MAP
6.タイランドファンタジア
7.なぜか上海
8.灰色の指先
9.夏まつり
10.人生が二度あれば
11.Hello,Goodbye 
12..リバーサイドホテル
13.ジェラシー
14.とまどうペリカン
15.新しいラプソディ-
16.最後のニュース  
17.My House
18.氷の世界  
19.少年時代

アンコール
20.渚にまつわるエトセトラ
21.Happy Birthday
22.心もよう
23.夢の中へ
  
(サポートミュージシャン)  
key. 小島良喜、Bass. 高水健司、Drums 山木秀夫
Guitar 長田進、Key. 佐藤準

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