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2009年6月18日 (木曜日)

『2nd Album』

09年の陽水さんのツアーのバッキングでも活躍中のギタリスト今剛(Kon Tsuyoshi)さんの29年ぶりの『2nd Album』がリリースされ、早速購入。今さんは、昔のニューミュージック、現在のJ-POPと呼ばれる音楽には欠かせない1st Call(最初に声がかかる一流ミュージシャンのこと)のギタリストで、まず今さんのギターを聴いたことがない人はいないと言っても過言ではないほど。

 80年代の寺尾聰さんの『ルビーの指輪』(一昨年の紅白で豪華メンバーで生演奏にはワタシもマイッタ!)、そして最近では宇多田ヒカルさんの『Automatic』に代表される時代を彩るアーティストのバッキングを飾っています。ワタシも陽水さん絡みで、例えば『サナカンダ』のペダル・スティールや『Winter Wind』のソロの「鳴き」に参ったクチなんです。アレンジも『11(eleven)』でされています。もちろん、ライブでのバッキングには欠かせない存在。

 多忙な今さんだけに、一度3-4年空いて結局10年がかりで完成した『2nd Album』ですが、ともすれば有名ギタリストのアルバムは、バリバリに前面に出てきて、テクニックを見せつけ「ど~だ!」的なものをイメージするかも知れませんが、このアルバムは全く逆。どうやってギターを生かしてイメージする世界観を創り出してゆくかに腐心された跡がうかがい知れる印象が強いものです。

 ライブの時の今さんを見ていれば判るのですが、ソロパートになったからと言って、決してステージの前に出しゃばることはなく、プロの音をつむぎ出すことに専念されてますし、何気ないコードやカッティングも丁寧にこなされている・・・そんなスタンスがこのアルバムにも表れています。

 壮大なイメージを描き出す「From Into The Grey Sky」から、Jazzyなテーストの「The 9th Moon '09」、ちょっと昔のアール・クルーのギターを思い起こさせるようなアコースティックな小品「How 'Bout A Policemen's Swing '09」、ボーカルを楽曲の一部にまで昇華させたような「Sakura」や「Sierra」など、ちょっとエスニックなテイストが基調にありながら、それぞれの楽曲が、今さんマジックによって一つの世界を描き出している・・・そんな印象でした。ワタシもかつてハマっていたフュージョンやAORといったテーストも残しながら、でもその妙に熱かった部分を少し抑えてオトナの音楽に仕上がっているんじゃないでしょうか。ワタシはイチオシ!

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