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2008年7月19日 (土曜日)

英雄

 野茂英雄投手が現役引退とのニュースを聞いて、何か感慨深いものを感じざるを得なかった。というのも・・・(というか以前にもこのハナシをここに書いた記憶があるが、これも歳を取った人に見られる典型的な症状ということでお見逃しあれ・笑)、野茂投手が1995年5月2日に米国メジャーリーグのデビュー戦で先発した試合を、現地で観戦したからに他ならない。

 日本でスッタモンダあった挙句、マイナー契約から晴れてロサンジェルス・ドジャースでメジャー入りし、その日に今はもうないサンフランシスコのキャンドル・スティック・パークで対サンフランシスコ・ジャイアンツ戦の先発のマウンドを踏むこととなった野茂投手。

 ワタシは昔1年ほど住んでいたデービスからクルマで1時間ほどのサンフランシスコという街が大好きで、良くオンボロアメ車で遊びに行っていたのだが、その年のGWに再びサンフランシスコに滞在する形で遊びに出掛けのだった。現地の新聞を読んでいると、どうもNomoが先発すると書いてあり、何かワクワクする気持ちを抑えきれず、滞在していたホテルのコンシェルジェにチケットを取ってもらい観戦に行ったのだった。

 それまでの数日の雨が嘘のように晴れ上がった海沿いのキャンドル・スティック・パークのマウンドに、ドジャー・ブルーのユニホームに背番号16をつけた野茂投手が上る姿が目に焼きついている。そのデビュー戦で三振の山を築き(四球も多かった記憶があるが)、翌日トランジットで立ち寄ったLAの空港で買った現地の新聞に「Nomo Mania」という見出しが躍っていたのが嬉しかったのを覚えている。

 その後の活躍は言うまでもなく、その彼を題材にして井上陽水氏が「英雄」という曲を書いて歌っている。その曲が収録されているのは98年の『九段』というアルバムだ。「Hideo」と「Eiyu」をかけたのか、タイトルにルビは振っていない。陽水氏にしては珍しく(?・笑)あの時のサンフランシスコの青空のようにカラっとした曲調に、「もしかあなたはロビンソン」と、恐らくはロビンソン・クルーソーになぞらえて、日本人がいなかった「無人島」のメジャー・リーグに渡った野茂投手を描き出している。

 さはさりとて、そこは陽水氏。陽水氏らしい目線が印象的な歌詞が含まれている。

「人混みの都会に 待ち受ける無数のテレビジョン 夕暮れの砂漠に 忍び寄る孤独と夏時間」

野茂投手を衛星放送を通じて現地に行くこともなく観ている日本の人々と、夏時間という時差に苦しみながらアメリカという砂漠で孤独に戦う野茂投手の対比が印象的だ。

 野茂投手のこれからの活動にエールを送りたい。

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