« You make me happy~♪ | トップページ | クリスマス・イルミネーション »

2007年11月24日 (土曜日)

青空、ひとりきり

 最近は歌番組を観る機会自体が減ってきて、新しいアーティストの中に「これは」と思う輝きを見つけることも少なくなってきた。それなりに聴いてはいるんだけれど、心に響いてこないというのは何故かなと思いつつ、つらつらと考えていて気が付いたのは、その詞の内容に魅力を感じることがないからなのかと・・・

 例えばある人の割と流行っている曲の詞を読むと、私がこうしたい、こうして欲しい、こうなりたい・・・等々、全てが「自分目線」で、人に何かをしてあげたいどころか、人は人で関係ないみたいな空気さえ感じてしまいなんだかなぁ・・・と。これも時代の成せるワザなのだろうけれど、つまりあまりにテクノロジーや社会システムが発達しすぎて、自分ひとりでも生きていける的な過信、というか「万能感」すら持ってしまっているんだろうなと思ってしまう。

 そんな中、ふと思い出したのが冒頭のタイトルの井上陽水氏の30数年前の曲だ。

楽しい事なら何でもやりたい 笑える場所ならどこへでも行く 悲しい人とは会いたくもない 涙の言葉でぬれたくはない 青空 あの日の青空 ひとりきり

最初の言葉はまさに若者のそのままの気分で、自分もこの曲がリリースされた時にはそうだよね・・なんて思っていたが、歳を重ねて「自分探し」をわざわざしなくても自然と判ってくることは、楽しいことばかりできないこと、笑えない場所だって行かなくちゃいけないし、悲しい人とも会わなければならないこともあるし、涙の言葉に濡れてしまうことだってあるということ。

 それは「自分が一人で生きているワケではないから」ということに他ならないからだろう。だからこそ、サビの部分の「青空、ひとりきり」が歌詞が生きてくるのだと。自分の好きなようにやることを青空とすれば、その帰結は「ひとりきり」なのだと・・・そしてあのジャケットの青い空と、陰影を秘めたサングラス姿の陽水氏の姿が、その間の「、」で対照的に強調されているんじゃないかと・・・こんな当たり前そうな言葉の羅列の中に、物凄い真理を忍ばせた若き日の陽水氏の感性には恐れ入るばかりだ。

|

« You make me happy~♪ | トップページ | クリスマス・イルミネーション »

井上陽水」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/54025/17175801

この記事へのトラックバック一覧です: 青空、ひとりきり:

« You make me happy~♪ | トップページ | クリスマス・イルミネーション »