« T vs F の日本シリーズ?? | トップページ | 『ありがとう』誕生秘話? »

2006年9月 5日 (火曜日)

風あざみ

夏が終わろうとするこの季節には、井上陽水氏の「少年時代」が話題にのぼることが多い。先日の「The夢人島Fes.2006」では、桑田佳祐氏とGLAYのTERU&TAKUROが、またHYDEが沖縄の野外ライブでこの曲をそれぞれカバーしたらしい。

一時中学校か何かの教科書にも載っていたらしいので、若いファン層にも馴染みのある曲なのだろう。そう言えば、「Meet the World Beat 2006」では陽水氏自身がこの曲を歌っていたが、イントロのピアノのメロディが流れてきただけで、一昔前の「イントロ当てクイズ」じゃないが、大きな歓声が上がったのには驚いた。

私は音楽に国境も年齢もジャンルの区別もないと思っている。要は自分の心に響くかどうかだけだ。だが現実には、何かとカテゴライズしたがる人も多く、陽水氏の曲は「なぜか」フォークに括られたりしていて、下手をすれば昔の人が懐メロ宜しく出ています的に捉える人さえいる。食わず嫌いではないが、聴かずして自分の心に響く音楽にどうやって出会うんだろう。なんとも勿体無い。

「少年時代」の詞の中に、「夏が過ぎ、風あざみ」という一節がある。これに関しては、陽水氏が詞をつけるときに、なぜか『風あざみ』というフレーズが出てきて、あの花の「あざみ」には「鬼あざみ」などの種類があるのだから、風あざみもきっとあるだろう・・・とレコーディングしたが、「後で」調べてみるとなかった・・・という逸話が知られている。

「風」のあとに読点(、)を入れて「あざみ」と続けるとしっくりくる・・・なんていう人が多いのだろうが、聴き手はどう読み取ろうと自由だ。それが陽水氏の詞の世界の真髄でもあるのだから・・・という私は、この逸話や通説を聞くまで、本当になぜか判らないが、「あざむ」という陽水氏自身が作った「動詞」の変形「あざみ」だと思って聴いていた。「風あざみ」・・・私のイメージでは、「夏が過ぎて(朝夕の)風が少し冷たくなって(秋が近いことを肌で感じる)」というニュアンスに解釈していた。何でもアリの陽水氏だけに、またあのメロディと声の響きに、この解釈にも何の違和感も抱かなかった。

そして今でも私の心の中では、そういう意味合いで「風あざみ」が響いている。

|

« T vs F の日本シリーズ?? | トップページ | 『ありがとう』誕生秘話? »

井上陽水」カテゴリの記事

コメント

さりげなく情報を下さいまして有難うございました。奥ゆかしさが素敵です。BBSの方には情報として書かせて頂きました。事後承諾で申し訳ありませんが、ご了承ください。 またこれを題材にブログを書いてみようかな・・・と(笑)

投稿: HIRO@YOKOHAMA | 2006年9月 6日 (水曜日) 20:26

♪風あざみ~♪
俳句界9月でも、陽水さんが、佐高信さんと、風あざみのことを お話されてましたね~♪陽水さんの写真も素敵でしたね~♪

投稿: 白いカーネーション | 2006年9月 6日 (水曜日) 00:43

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/54025/11774816

この記事へのトラックバック一覧です: 風あざみ:

» 夏の終わりはせつないの② [ミウ meets musicmarQ]
こんにちは、ミウです(^^)ノ "終わり行く夏ソング"第二弾です♪ 先日の"夏の終わり"に続いてブログで話題に上がっているのは、井上陽水さんの"少年時代"。これもこの時期ラジオでよくかかりますね。この歌を聴いてまず感じるのは言葉の美しさ。日本語ってこんなに綺麗なんだーって、誇らしいような気分になっちゃいます(o^-^o)  そのあと、小学校の頃夏になると夢中になってやってたクワガタ探しとか、トンボ取りとか、夏の情景や匂いが思い出されてきて、懐かしさで胸がいっぱいになるのです。虫関係ばっかりだけど..... [続きを読む]

受信: 2006年9月 8日 (金曜日) 14:09

» YouTubeサザンオールスターズ桑田佳祐がとうとう最後の000 [芸能界最近注目の000]
サザンオールスターズといえば、デビュー当時の曲を聞いていると、完全に「一発屋」の感じだったんだけど(失礼) [続きを読む]

受信: 2006年12月 3日 (日曜日) 14:16

« T vs F の日本シリーズ?? | トップページ | 『ありがとう』誕生秘話? »